抗いがたい真実。外見的魅力と成功への近道。

抗いがたい真実。外見的魅力と成功への近道。

外見的魅力のある人は、いろいろな面で得である。

そんなことを経験してこなかっただろうか?

かっこいい男は得だね。

綺麗な女性は得だよね。

 

外見的魅力のある人は、他者との付き合いで非常に有利である。これは、抗えない事実であり、なぜならそれは私たち人間の意識が及ばないところで、単に反応しているかららしい。

実際、外見的魅力で贔屓(ひいき)しないよ、と一般的に主張している人が多いが、意識の及ばないところ、人間が抗えないところで、その力は働いているらしい。

だから、なんとなく外見的魅力のある人が、周りに認められやすく、なんとなくうまくいってしまう。

これは、人間である以上どうしようもない。

こんなことを大っぴらに言えないが、

 

あなたが男性であるならば、

「ものすごい美人でタイプの人」に道端で何か頼まれた場合

「不細工で小汚い人」に道端で何か頼まれた場合

絶対に対応はちがうだろう。

 

あなたが女性であるならば、

「ものすごい美男子でタイプの人」に道端で何か頼まれた場合

「小汚い不細工なおっさん」に道端で何か頼まれた場合

絶対対応は違うだろう。

 

【14%の所得差】

とあるアメリカとカナダで行われた調査によれば、

外見的魅力のある労働者は、そうでない労働者に比べ、平均12〜14%の高い給料を受け取っているそうです。*1

 

【2.5倍の人気差】

カナダの選挙を調査した研究によると、

外見が魅力的な候補者は、そうでない候補者の2.5倍もの票を獲得したそうです。

さらに、注目すべき点は、有権者がそのようなバイアスに気づいていないとのことです。つまり、外見的魅力で判断しないようにしているはずなのに、結果はそうなってしまうということが驚きの事実です。*2

 

【外見は採用にも影響】

人事採用の面を調査した研究によると、

仕事に必要な資格よりも、応募者のみだしなみの良さの方が、決定に大きな影響を及ぼしていたそうです。

しかし、これも同様に、面接官自身は、外見はほとんど決定に影響しなかったと考えていたそうです。*3

 

【援助されやすい】【説得力が増す】

そのほか、

外見的に魅力的な人々は必要な時に援助されやすい *4

外見的魅了のある人は、聴衆の意見を変化させようとする際に、説得力があること*5

これらのことは、男女性別に関係なく、同様の効果があるそうです。

 

これは番外編になるが、

アメリカペンシルバニア州での研究であるが、

刑事裁判でハンサムな男性は、そうでない男性に比べ、ずっと軽い判決を言い渡されていることがわかったそうです。そして、実際に刑務所に入れられたのは、ハンサムな男性は、そうでない男性に比べ、約半数しか入れられなかったそうです。(アメリカの場合は、陪審員制度があるので日本とは異なります)*6

 

 

おそらく、多くの方が幼少の頃より、かっこいい人、綺麗な人(可愛い人)は何故か、あまり怒られないし、なぜかうまくいくという事実を見てきたのではないだろうか。

さまざまな研究結果が示している通り、人間は自動的にこのような判断を下しているのです。

であれば、綺麗事は置いおいて、これは抗いがたい真実であり、外見的魅力は成功への近道と言えるのではないか。

そうであるならば、美しくなるための努力、かっこよくなるための努力をする、化粧品などにある程度の投資をすることは、理にかなった自己投資であると言える。

 

 

 

 

 

*1  Hammermesh, D., & Biddle, J. E. (1994) Beauty and the labor market. The American Economic Review, 84, 1174-1194.

*2  Efran, M. G., & Patterson, E. W. J. (1976). The politics of appearance. Unpublished manuscript, University of Toronto.

*3  Mack, D., & Rainey, D. (1990). Female applicants' grooming and persormel selection. Journal of Social Behavior and Personality, 5, 399-407.

*4  Benson, P. L., Karabenic, S. A., & Lemer, R. M. (1976). Pretty pleases: The effects of physical attractiveness on race, sex, and receiving help. Journal of Experimental Social Psychology, 12, 409-415.

*5  Chaiken, S. (1979). Communicator physical attractiveness and persuasion. Journal of Personality and Social Psychology, 37, 1387-1397.

*6  Stewart, J. E., II. (1980). Defendant's attractiveness as a factor in the outcome of trials. Journal of Applied Social Psychology, 10, 348-361.


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